マイクロ法人設立

2023年7月にマイクロ法人を設立しました。その際の備忘録です。設立を考えた背景はこちら。

マイクロ法人とは

設立を考えた背景

国民健康保険組合にも加入できる個人事業主という立場で、前年度の所得をみて国民健康保険組合に加入するか、市町村の国民健康保険に加入するかを迷いながら選ぶ状況がここ数年続いていました。

国民健康保険組合は10年ほど前はありがたい存在でしたが、ここ数年は年々保険料が上がる一方で、被扶養者分も含めると市町村の国民健康保険より必ずしも割安とはいえない状況でした。

他方、国民健康保険は所得に応じて金額が決まるというものですが、計算のベースとなる所得に納得ができませんでした。
というのは、個人事業主の場合、年金は国民年金のみのためidecoや小規模企業共済で将来に備える必要があり、実際に両方の制度を使っていたのですが、これらで払った「小規模企業共済等掛金控除」は、所得税や住民税の算出の際には考慮されますが、国民健康保険の計算においては考慮されないのです。つまり、控除前の金額がベースとされます。
そこそこの所得となった年、これまであまり対応できていなかった将来のための資金をしっかり考えようとidecoに6.7万と小規模企業共済を7万円それぞれ最大でかけると、手元に残ったお金に対して国民健康保険料があまりに高額で唖然としたことから、超特急でマイクロ法人の設立を準備しました。

参考にした本

設立した当時から1年程度ですが、ここ数年の社会保険料の値上げを受けてか、急激な物価高を受けてか、マイクロ法人関連の本はかなり増えたように思います。設立前に参考にしたのは以下のような本です。
なかでも最初に上げた奥野さんの本は個人事業主と法人化についての具体的な数字をしっかり上げてシミュレーションされておりわかりやすかったです。
kindle unlimitedで読めるものも多いのでとっつきやすくなっていますね。

  • 個人事業+ミニマム法人でフリーランスの年金・医療保険が充実! (第2版)
  • フリーランス女子、マイクロ法人で国民健康保険を減らす。
  • マイクロ法人節税に騙されるな: マイクロ法人設立経験者の税理士が注意点をリアルに教える

法人はネットで設立!

便利な時代となりました。今は誰にも頼まず自分でネット環境があれば家で会社が簡単に設立できるのです。
調べてみると会計ソフトのマネーフォワードとfreeeの2つが安く簡単に設立できそうでした。
freeeは普段から使っておりなじみがあったのですが、ちょうどマネーフォワードから法人を設立すると4000円分のアフィリエイトのキャッシュバックを受けられたタイミングだったので、マネーフォワードでの設立としました。

事業目的?資本金?

会社の設立の際は事業目的や資本金を決める必要があります。
マネーフォワード、freeeともに、会社が扱う分野から選択するだけでそれらしい目的が完成するようになっていました。
文言に手を加えることもできたので、双方のサイトを見比べ、若干手を加えるだけで事業目的は完成しました。

どちらかというと資本金の金額をいくらとするかの方が迷いました。
いずれ法人で融資を受ける可能性も考えると(ただそうなるともうマイクロ法人ではないですね…)資本金があまり少ないのもどうか、昔の株式会社設立の際の最低資本金300万円くらいはあった方がいいかなとも思いましたが、本人の属性が重視されるというネット情報等もあり、結局、無理のない手持ち現金の範囲でやろうと考え、100万円としました。